会津藩士 横山主税への幕府発行パスポート
慶応3(1867)年に徳川昭武の使節団の一員として渡欧した時に所持していた物です。裏面には同じ内容の英文が書いてあります。横山主税は戊辰戦争で22歳で戦死しました。 このパスポートは横山家で大切に保管され、横山家の方が関東大震災で焼け出された時も、太平洋戦争後に満州から引き上げる時も、肌身離さず持っていたとのことです。
第五拾八号 限三年 松平肥後守家来 横山主税 年令二十一歳 身丈五尺三寸 黒痣 右目の脇に弐つ鼻先に壱つ右何れも小さき方 眼 並 鼻 同 口 同 面 長き方
書面之者仏蘭西国迄罷越留学致し度旨願に因り此証書を与へ候間途中何れの国にても無故障通行せしめ危急の節は相当の保護有之候様其国官吏迄頼入候
慶応三年丁卯正月九日 日本外国事務局
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